2012年10月14日日曜日

原猿→真猿→人類のメスの共認回路②

そして、いくら闘争課題が第一義でそれに共認しないメスの自我が集団にとって致命的とはいえ、メスを放り出す(生殖を放棄する)ことはあり得ません。ましてや、ボスにとってメスとの期待応望充足は、もはや手放せないほど大きくなっています。(ここでも、性闘争存在・性的(充足)期待存在として、外圧の低い環境ではメスに迎合せざるを得ないというオスの悲しいサガは、現代と同じです。)

2012年10月12日金曜日

原猿→真猿→人類のメスの共認回路①

原猿の頃は、まだ集団内(一匹のオスと数匹のメス)は“男女充足共認(オスメス間の期待応望充足)”の段階でしかなく、そこでの互いの意識のズレはなかったように思います。

次に、オス同士の闘争共認が第一義になった真猿集団において、メスがオスの意識の変化を感じていたかどうかですが、変化はメスも感じていたでしょう。
ただ、そこでオスメス間でも闘争共認が図られていたかどうかについては、やはり、外圧を直接感じないが故に共認できなかったと思います。

2012年9月12日水曜日

真猿の同類闘争と共認機能

親和(スキンシップ)は皮膚感覚を発達させ、より不全感を解消する効果が高いプラス(快=ドーパミン)感覚回路を親和回路の周囲に形成してゆきました。このプラス回路(ドーパミン)は、全ゆる不全感覚を捨象する(マヒさせる)事が出来ます。従って、不全感を捨象すべく揚棄収束したサルたちは、生存課題であれその他の何であれ、そこに障害=不全がある限り、それを揚棄すべくこのプラス回路に収束する様になります。これが、共感統合に次ぐ、サル・人類の意識の、第二統合様式たるプラス統合です。(注:第一の共感統合は静的なエンドルフィン系の回路であるのに対して、第二のプラス統合は動的なドーパミン系の回路で、両者は情報伝達物質も、形成時期も異なっています。)

2012年9月10日月曜日

何故、共認機能が重要なのか?

共認機能について、整理させていただきます。

<サル学の特殊性> 

 サルとはいかなる存在であるのか?を考える上で考慮すべき問題があります。  それは、一般の学問と違い、新しい報告ほど正しいとは必ずしもいえない、という問題です。

 その理由は、人間の手によって森林が破壊される等、サルの生態環境が年々破壊、改造されているからです。
 従って、サルを考える場合、現在の行動様式に加えて、サルのもともとの生態環境を考慮した上で、補正を加えるという方法が必要となります。

 その点で、現在の人間に追われて群れの数が著しく減少していたり、ましてや餌付けされ飼いならされたサルは、本来のサルの姿とはいえません(現在の飼い犬と、野犬やオオカミを同一視するようなものです)。

2012年9月8日土曜日

原猿の縄張り闘争と子供の集団への残留

>原猿は集団内のメスから生まれた子供のオスも、集団から追い出してしまったのでしょうか。同一集団にて育て大きくした方がより共認の度合いも深まると思われるのですが。

 モグラや原猿の中期までは子供はオス・メスともに成体になると親から追い出されます。成体になる=縄張り本能が顕在化するからです。従ってその後は元親子といえども 、縄張り闘争の敵同士になります。当然負けたほうは縄張りがなくなり死んでいきます。(非情なようですがこれが縄張り闘争の本能です)
 さて原猿に於いてオスメスが同棲しだした時期は、はっきりしませんがおそらく原猿時代の中期から後期と思われます。この段階ではメスの縄張り闘争の本能は殆ど封鎖されています。
 ですから、おそらく直ちに娘が親の縄張りに残留することになったと思われます。(実際メス残留の原猿が後期に登場)これによってメスの縄張り闘争は消滅します。

 ただし相変わらず、息子は追い出されるままです。


北村浩司

2012年9月6日木曜日

原猿のメスについて

>もともと縄張り争いをしていた(お互いに仲が悪かった)メスたちが、首雄の周りに集まって同居する様に成った(仲良く集まって暮らしていた?)のはなぜ?(首雄のもとでは、メス同士の争いは起こらなかったのだろうか?)

との疑問に対してはこう考えれば良いのではないでしょうか?

2012年9月4日火曜日

原猿における共感機能の進化の流れ

共認機能は、初めは敗け猿たち(≒若オスたち)の間で、形成されました。そして常に、この敗け猿の中の強者が老首雄を倒して次の首雄になることを通じて、共感機能の遺伝子がオスにもメスにも遺伝してゆきます(注:その変異はY染色体以外の染色体にあるからです)。そして、その様な漸進的な変異が何万回となく繰り返されて、共感機能が発達してゆきます。この若オスたちの進化は適応態に達するまでずっと続きます。

次に首雄とメスですが、首雄は多数の若オス達と絶えず性闘争・縄張り闘争を繰り返しており、強い不全感を孕んでいます。従って共感充足の欠乏も強いと考えられます。それに対してメス間の縄張り闘争は、メスの縄張り数がオスの3倍あり、メスに加わる闘争圧力はオスに加わる圧力の1/3以下です。従ってメスの不全感は首雄の不全感より小さかったでしょう。

従って、まず首雄の性(本能)的期待+共感充足の期待が先行し、それに応える形で(メスも共感欠乏を孕んでいますので)同居するようになっていったのだと考えられます。そして結果としてその方がメスにとっても、出産時の安全や食糧確保上、有利(より適応的)であったので、その方向(同居し、雌雄相互の期待・応合回路を更に進化させてゆく方向)に進化していったのでしょう。


四方勢至

2012年9月2日日曜日

原猿集団と雌雄(充足)共認

原猿集団のオスは首雄だけです。つまり、オス同士はまだ集団を形成する所まで、共感機能を発達させることが出来ていません(オス同士が集団を組める様になるのは原猿の登場から3000万年も経った、真猿からです)。

しかし、原猿も中期以降、一つの画期的な進化を遂げています。それは、それまで原モグラ同様、夫々の縄張りを持ってバラバラに暮らしていたメスたちが、首雄の周りに集まって同居する様に成ったという点です。つまり、オス同士は集団を形成できなかったけれども、首雄とメスは性的引力を下敷きにして、生殖集団(首雄と数匹の雌とその子供たち)を形成した訳です。

2012年8月31日金曜日

ゴリラ、テナガザル、オランウータンと人類

ゴリラ、テナガザル、オランウータン等から直接人間を俯瞰することは誤りです。
 人類の祖先はチンパンジーと共通の祖先(原チンパンジーと仮に呼びます)から枝分かれした種であり、ゴリラはその前に枝分かれし、更に現テナガザルやオランウータンは更にその前に枝分かれした種です。つまり人類進化には直結していない、別系統の種です。
 人類は原モグラ→原猿→(原)真猿→原チンパンジー→人類と進化してきたのであり、(従って夫々の段階の本能や機能を下敷きにし、それに新たな機能が先端的に塗り重ねられる形で進化してきたのであって)人類に話を結びつけるのであればその進化の流れにそう形で語られるべきです。性闘争本能→共認機能という順に進化を追ってきたのもそのためです。
 
ただし例示されたサルはいずれも大きくは真猿のテナガザル系統に属する種で、いかなる原理でそのような進化を遂げたのかを考えることは、真猿一般や原チンパンジーの姿を類推する上で更にその本質を理解する上で補強的に必要になる(勿論チンパンジーが最も参考になる事例ですが)かもしれません。

北村浩司

2012年8月29日水曜日

哺乳類にはない原猿の不全感

原猿とは極めて大ざっぱに云えば、原モグラが樹上機能を獲得した様なもので、馬や犬などは原猿よりはるか後に登場した(親和本能を発達させた)動物です。

そして、馬や犬などの親和本能は、彼らには自覚できないDNAの変異の積み重ねによって発達しましたが、それに対して原猿は、恒常的に飢えや怯えに苛まれており、否でも自覚せざるを得ないそれらの不全感をまぎらわす必要から共感機能(麻薬性の期待と応合の回路)を作っていった(もちろん、それ自体は自覚できないDNAの変異の積み重ねによって作られたのですが)という点が、決定的に異なる点です。

それから、
>負け猿だけが‘非常事態’なら、交尾相手のいない彼ら?によって本能の組み替えが進むというのは、なんかおかしいような???

という質問ですが、首雄はいづれ老齢化します。そこを襲って次の首雄になるのは、常に、それまで敗け猿であった若オスたちの中の強者です。従って、敗け猿の変異したDNAは、その後、オスにもメスにも遺伝してゆくことになります。


四方勢至

2012年8月27日月曜日

哺乳類の性闘争本能

サル社会を解明する為には、サルに引き継がれた哺乳類の本能特性を、概略的にでも押さえておく必要があると、思われます。

哺乳類の最大の特徴は、胎内保育機能にあります。しかし、卵産動物が一般に大量の卵を産み、その大部分が成体になるまでに外敵に喰われることによって淘汰適応を実現しているのに対して、胎内保育と産後保育の哺乳類には、適者だけ生き残ることによって種としてより秀れた適応を実現してゆく淘汰適応の原理が働き難くなります。そこで、淘汰適応が成体後に引き延ばされ、成体の淘汰を激化する必要から、哺乳類は性闘争=縄張り闘争の本能を著しく強化してゆきました。実際、性闘争を強化した種の方が適応力が高くなるので、性闘争の弱い種は次第に駆逐されてゆきます。かくして哺乳類は、性闘争を極端に激化させた動物となっていきました。現哺乳類の祖先と考えられているモグラの場合、性闘争に敗け縄張りを確保できなかった個体(=大半の個体)は、エサを確保できずに死んでゆきます。

2012年8月25日土曜日

情報伝達物質について

御承知の様に、現在の大脳生理学で解明されているのは、脳の仕組みのごく一部だけであり、しかも最先端の説ほど「仮説」でしか在り得ませんが、私は物事を解明してゆく上で最も重要なのは、この「仮説」の提示だと考えています。
 もちろん、仮説は皆が知っている限りの事実に照らし合わせて論理整合している(そう考えると矛盾しないorそれに反する現象事実がない)ことが条件ですが、その条件を備えた「仮説」なら、それをいったんは「事実」と認めても良いと、私は思います。

 逆に、実験的に確認された事実だけから論理を組み立ててゆくという発想では、(特に未明部分が多い対象世界では)、とんでもない誤った方向に論理が収束して終う危険性が大きくなります。
 例えば、現在(これは大脳生理学ではなく、生物学の方の話ですが)、エストロゲンという情報伝達物質(通俗的には、女性ホルモンの一種と呼ばれています)と同様の働きをする人工物質の体内摂取or蓄積による精子の急減→絶滅が危惧されていますが、それに対して「その因果関係は実験的にまだ完全には証明されていない」などと云っている間にも、事態はますます危機的な様相を呈しているのです。

 私が提示したのも、その様な仮説です。

2012年8月23日木曜日

【図解】真猿の同類闘争と共認機能

                              ┌───────────┐
               │闘争集団の形成(真猿)│
               └───────────┘
                      ∧
┌─┐                   ∥
│ │⇒  闘争系課題の共認 (課題共認・役割共認・規範共認)│不│     ∧             ∧
│ │     ∥             ∥
│ │     ∥             ∥
│全│⇒  プラス回路  ⇒     プラス共感収束
│ │     ∧     (不全感覚をマヒ→仲間・闘争プラス)│ │     ∥             ∧
│感│     ∥             ∥
│ │⇒   親和回路   ⇒       共感収束
└─┘                (不全感を解消)

【補足】
親和回路⇒共感収束では、不全感を解消することはできても、不全感の出所である首雄に対する怖れや怯えは解消できなかった。
しかし、親和回路にプラス回路を塗り重ねることで、怖れや怯えによる不全感覚そのものを麻痺させ、不全(マイナス)対象であった仲間・縄張り闘争をもプラスへと転換する。
そして、この仲間プラス・闘争プラスへの転換によって、課題共認・役割共認・規範共認⇒闘争集団を形成することが可能になった。

村田頼哉 

2012年8月21日火曜日

原猿の生態:レムール(キツネザル)の特徴

現存する原猿の生態について。原猿の祖型を比較的留めた種といわれる「グレイネズミレムール」(ネズミキツネザル)、ほとんど真猿に近い「ワオレムール」(ワオキツネザル)の特徴。
マダガスカルに生息するレムール(キツネザル)に関しては、外敵や競合種が少ない環境ゆえに、進化の途上で特殊化したと思われる要素も多いが、進化史上の原猿を推定する参考にもなる。

■グレイネズミレムール
[形態、生態上の特徴]
現生の霊長類の中で最も小さく、体長約12.5cm、体重50~90g。夜行性。食物は主に無脊椎動物(昆虫など)、果実などの植物、カエルやカメレオンなどの小型脊椎動物。基本的に単独生活。

[オスメス関係と集団形態の特徴]
オスの行動域は約3.2ha、メスの1.8haより広い。地域の中心部に大きなオス(セントラル・メール)が広い縄張りを持ち、その中に数頭のメスが縄張りを構える。小さいオスたちはメスがいない(少ない)周辺部に。首雄集中婚の原型をなすが、オスメス同居には至っていない
夜間の活動中は単独だが、昼間休息するときは、メスたちは4頭程度のグループを形成。メスは自立していない子ども、自立した娘とは親和関係を結ぶ。オス同士は基本的に排他的。

メスの発情期間は2~3日程度。オスの性闘争は日長変化とメスの尿成分によって誘起される。飼育下で複数のオスメスを一緒にすると、オス同士の性闘争の末、最も優位のオスだけがメスと交尾し、他のオスは発情しない。優位オスの尿に含まれる成分が劣位オスの性的活動を抑制する。
父親は交尾後単独生活に戻り、育児には参加しない。


■ワオレムール
[形態、生態上の特徴]
ワオレムール:体長約42.5cm、体重3~3.5㎏。昼行性。食物は果実、花、木の芽、葉、樹皮などの植物、小動物など。数~20数頭の群れで生活。樹上だけでなく地上を歩くことも多い。

[オスメス関係と集団形態の特徴]
オスメスの体格差はなく、集団内では「メス優位」。メスはオスが先に見つけた食物や休憩場所を取り上げたりオスを脅したりかみつくこともあるが、その逆はない。メス優位の理由は、外敵圧力の少ない生存環境ゆえに生殖課題が優位となったからと考えられる。

複雄複雌の「母系血縁集団」を形成。オスは3才頃になると2~3頭が連れ立って他群れを訪問。先住オスに追い払われたりしながら、長い時間をかけて移籍する。メスは生殖年齢に達しても群れに留まる。

オス間に序列があり、最優位オスの近くにメスがいることが多い。劣位オスはメスからやや離れた位置にいるが、交尾期でなくてもオス間の序列闘争は行われる。互いに手首にある匂いの分泌線を尾に何度もこすりつけ、その尾を頭上に振りかざして左右に激しく揺する。匂いは性ホルモンを含んでおり、互いの成熟度、強さを示す信号として使われると考えられている。
(メス間にも序列があり、家系ごとに決まっているが、闘争で逆転することもある)

メスの発情期間は短く、数時間~10数時間程度と言われる(24~48時間という説もあり)。この期間はオス同士はメスの獲得をめぐって一斉に激しく闘う。(一番になったオスがメスに交尾を迫るが、メスが気にいらなければ再び戦いが起こるという話もある)
オスの体重は交尾期にピーク(通常の1割増し)となり、交尾期が終わるともとに戻ることからも性闘争にエネルギーをかけていることがわかる。

同じ群れの個体同士は、通常は毛づくろいなどを通して親和的関係を保っている。
異なる群れ同士の同類闘争、縄張り境界で隣接群に出会うと、互いに一列に並んで相手をにらみ、オスもメスも盛んに匂いづけをする。緊張の中でしばしば小競り合いが生じるが、オスはオスとメスはメスとやり合う。

※ワオレムールは学問的には「原猿」に分類されるが(マダガスカルのサルは全て原猿に分類されているだけのことだが・・・)、実態的には「真猿」と考えた方がよいと思われる。

※参考
杉山幸丸編「サルの百科」データハウス 
現存する原猿類の多様性についてhttp://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=600&t=6&k=0&m=28857 
原猿の棲み分け http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=28941
闘争の結果としての『棲み分け』 2 http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=29094 
マダガスカル島にも「真猿」がいる!? http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=29370

岩井裕介 

2012年8月20日月曜日

真猿:類人猿の特徴

■類人猿の進化
人類を始めとする、類人猿はテナガザルから進化したと考えられている。

自然環境の変動とサルの進化史http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=107179
>2400万年前 狭鼻猿類が旧世界ザルとホミノイド(テナガザル含む類人猿の祖先)に分化。化石記録からすると、最初はホミノイド(原テナガザル)の方が繁栄したが、その後、中新世後半(1500万年前?)以降、旧世界ザルが勢力を増してその比率は逆転した。テナガザル系は様々な種が登場したが、そのほとんどが絶滅。

>1500~1000万年前 再び急速な寒冷化・乾燥化(一説によると、500万年の間に6~7℃もの気温低下)。森林の急縮小。この頃、ホミノイド(原テナガザル)から、大型類人猿(人類・チンパンジー・ゴリラ・オランウータンの共通祖先)が分化。

類人猿の集団型と配偶関係についてhttp://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=18229
>上記をヒトに至る進化系統図として見ると、まずテナガザルが約2500万年前に分かれ、次いでオランウータン(約1300万年前)、ゴリラ(約700万年前)、パン属(チンパンジーとボノボ)の祖先(約500万年前)と分岐したことが、化石やDNA研究の結果から示されています。

■類人猿の集団型と配偶関係についてhttp://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=18229
>類人猿の(1)主な集団の型と(2)配偶関係は次のようです。
テナガザル:(1)雌雄ペア群3~5頭/(2)雌雄ペア
オランウータン:(1)主に単独生活1~2頭/(2)単雄複雌
ゴリラ:(1)主に単雄複雌群10~15頭/(2)単雄複雌/父系
チンパンジー:(1)複雄複雌集団20~100頭/(2)乱交/父系
ボノボ:(1)複雄複雌群30~120頭/(2)乱交/父系
ヒト:(1)複雄複雌群/(2)単雄複雌
(参考:西田利貞他「ホミニゼーション」京都大学学術出版会)

■テナガザル
真猿の婚姻形態http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=23890より
>オナガザルとは3000万年前に分岐。手が長いことで細い枝先に実る果実を採るのに適している。腕渡り移動で腕力を武器とするテナガザルは、飛び移り移動で脚力を武器とするオナガザルよりも戦闘力が高く、テナガザルが制覇。

>婚姻形態は単雄単雌婚ですが、たぶん当初はオナガザルと同様単雄複雌婚だったはずです。縄張りを制覇して以降テナガザルの天下となり闘争圧力が低下し、集団が最小限に小さくなった結果、単雄単雌婚になったのだと思われます。

参考投稿
テナガザルの小型化と両頭婚http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=1948
人類のDNAに刻印されていないテナガザルの例http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=140115
言葉の萌芽~テナガザルの歌から言葉の起源を探る~http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=171073

■オランウータン
yahoo百科事典http://100.yahoo.co.jp/detail/%E3%82%AA%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%A6%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%B3/より
単位集団をもたない単独生活者で、とくに雄の間には強い緊張関係があって、互いに大きな距離を保って接触を避けあっており、その間を自由に行動する雌と配偶者関係を結んではまた離れるという社会をもっている。

参考投稿
オランウータンと人類の雄についてhttp://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=156159
ゴリラ、オランウ-タンは特殊進化系http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=1940
■ゴリラ
真猿の婚姻形態http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=23890より
地上の外敵に対応するために超大型化したが、大型化に伴い縄張り内の個体数=集団規模を縮小。加えて、種間闘争は既に制覇しているので息子の力を借りる必要もなく、息子を放逐して単雄複雌形態に戻っています。

参考投稿
若オスの移籍、若メスの移籍http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=2093
類人猿の絶滅の危機①http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=55538

■チンパンジー
真猿の婚姻形態http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=23890より
闘争性が極めて高い。通常のサル集団は子どもが大きくなると若雄を放逐して雌を残留させるのに対し、若雌を放逐して雄を残すのが特徴。同類闘争を勝ち抜くために、雄を戦力として手元に残したと考えられます。

参考投稿
チンパンジーhttp://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=1946
チンパンジーの序列共認http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=60640
驚くほど人間っぽいhttp://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=19319
チンパンジーの娘移籍に関する仮説http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=2195

■ボノボ
真猿の婚姻形態http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=23890より
チンパンジーに極めて近い種ですが、首藤さんが興味をもたれているように、乱婚です。地理的条件から同類闘争圧力が低下した結果、闘争性を高めるよりも性的親和で争い事を回避しています。精通する前からセックスのまねごとをし、排卵期以外の性交はもちろん、雄同士や雌同士も尻や性皮をこすり合わせます。

参考投稿
ボノボの社会交渉と、交流会運動① http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=55430
ボノボの社会交渉と、交流会運動② http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=55431
親和・性充足の強化による秩序維持の例 http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=32591

野田雄二

2012年8月19日日曜日

真猿→類人猿

霊長類の中でも最も進化していると考えられている類人猿ですが、旧世界ザルとの生存闘争に負けた敗者なのです。霊長類の中では少数派で種数の比較では類人猿は全体の5%しかおらず、人類を除けば、その殆どが絶滅に瀕しています。

 果実食が中心で大型化し当初は生存域を広げた類人猿は、寒冷化により熱帯雨林が縮小する中で、厳しい生存圧力にさらされ、さまざまな適応戦略をとります。

 類人猿の祖先と言われるのが「プロコンスル」でこの系統は寒冷化で熱帯雨林を追われて葉食を獲得し、旧世界猿となります。以下はそこからの派生(旧世界猿に敗けた類人猿)で様々な適応戦略を取っています。

・小型化戦略をとったのが、「プリオピテクス」を祖先とするテナガザル。
・大型化戦略をとったのが「ケニアピテクス」「シバピテクス」を祖先とするオランウータンやゴリラ。
・集団性を高めていったのが「ケニアピテクス」を祖先とするチンパンジーやボノボ。
だと考えられます。

 類人猿の集団は、母系制か父系制かと言うと判断が難しい所ですが、同じ祖先を持つ旧世界ザルの殆どが母系制であることを考えれば、もともとは母系制の集団であったと考えるのが自然です。人類も未開部族は殆どが母系集団であり、人類とチンパンジーの共通祖先である、原チンパンジーは母系集団であった可能性が高いと思われます。

 類人猿は最も進化していると考えがちですが、実は旧世界ザルとの闘争に負けた敗者です。厳しい生存闘争に打ち勝つために、集団性を高める方向で進化したのが原チンパンジーであり、集団性を高めるために、類人猿の中でも最も知能=共認機能を発達させました。

 そして、人類が木に登れなくなる先祖がえりという逆境にさらされても生き延びることが出来たのは、原チンパンジーの段階で共認機能を発達させてきたからです。更に人類は共認機能を発達させ、観念機能を創り出す事で、なんとか適応することができ、ついには世界中に広がって行ったのです。

2012年8月18日土曜日

【実現論図解】前史ト.人類の雌雄分化と人類の弱点(前半)

実現論:前史「ト.人類の雌雄分化と人類の弱点(前半)」の図解をしたので投稿します。http://www.rui.jp/ruinet.html?i=100&c=1&t=7#01

凄まじい外圧=>共認機能が唯一の命綱=>共認を破壊する
        ∥        ∥   ∥   性闘争自我
        ∨        ∥   ∥   全面封鎖
     (人類のメス)     ∥   ∥     ∧
   ┌──────────┐  ∥   ∥     ∥
   |極度に首雄に依存収束|  ∥   ∥     ∥
   |    ∥     |<=┛   ∥     ∥
   |    ∨     |      ∨     ∥
   |応望収束回路を発達 |    男達は女達   ∥
   |    ∥     |<==>を積極的に   ∥
   |    ∨     |     肯定視    ∥
   |性機能収束回路を形成|      ∥     ∥
   |    |     |      ∥     ∥
   |    ∨     |      ∥     ∥
   | 徹頭徹尾応望存在 |      ∥     ∥    
   └──────────┘      ∥     ∥
        ∥            ∥     ∥
        ∨            ∨     ∥
    性と踊りをはじめとする強力な解脱充足回路===┛
        ∥
     生きる力の源☆

ホームラン

2012年8月17日金曜日

【こんなにすごい!自然治癒力☆+゜】~笑う人には健康来る~

笑う門には福来る』『病は気から』
などとと昔から言われていますが、これは単なる諺としてでなく今や科学的にも証明されてきているようです。

『怒り、不安、妬み、恨みが病気をつくる』
『笑いが抗がん剤になる』
『笑いが血糖値を抑える』

今や多くの治療現場で治療補助の行為として取り入れられている『笑い』。今回は、『笑い』と自然治癒力についての事例を紹介したいと思います。

「笑いの健康効果」より引用 → http://www.geocities.co.jp/Beautycare-Venus/2206/warainokennkou.htm

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志水彰・大阪外大教授の「ヒトはなぜ笑うのか」(講談社刊)によりますと、

「笑い」の症状が実証されるのは人間とサルだけだそうです。その笑いは実は、口に入った有害なものを吐き出そうとする動作からおこったと考えられています。物を吐きだそうとするとき、哺乳動物は口を横に広げて口角を後ろに引き、歯を出し、舌を突き出します。このとき高い叫び声をあげることが多いのですが、それは、有害なものが吸い込まれないようにするためだということです。

 本来、有害なものから身を守る防御反応であった動作が、進化した霊長類では、危険の伝達、さらには攻撃してくる相手に対して、親しみを示すための表現に発展してきたというのです。

 このように霊長類では発展してきた笑いが、ヒトではさらに「免疫のバランス」までを正常にする力があることが最近分かってきました。

 当院に通院されている方も多いのですが、慢性関節リウマチという病気があります。激しい痛みとともに関節が破壊され、徐々に体の自由が失われていく難病です。免疫のバランスを失ったために、自己の組織に対して攻撃するようになる病気の一つです。

 現在の西洋医学では決定的な治療法はなく、薬で痛みと炎症の進行を抑えるしかありません。痛みと付き合いながら療養しなければならない患者さんが大部分です。

 日本医大の吉野槙一教授は、患者のリウマチの痛みと精神状態の関係に注目して、日本医大病院に日曜日の夕方の10チャンネル、”笑点”のレギュラーである落語家の林家木久蔵さんに来てもらって、中程度から重症の女性のリウマチ患者26名に落語を一時間聞いてもらうという実験をしました。

 その落語の前後に血液を採取し、ホルモンや免疫の状態を調べますと、関節の炎症が悪化するとふえる免疫活性化物質ILー6とインターフエロンーγが、独演会の後では顕著に減っていることが分かりました。とくにILー6の減少は26人中22人に見られ、中には健康な人の十倍以上あったILー6が正常になった人もあったとのことです。

 また、同時に副腎皮質ホルモン(ステロイドホルモン)を測定したところ、落語を聞く前には正常レベルだったホルモンが、落語を聞いて「笑った」あとには、26人中20名が低下していました。このことは「笑う」ことでリウマチの炎症を抑える副腎皮質ホルモンが一段と多量に消費したことを示します。痛みの度合いを聞き取り調査しましても、20人が痛
みが軽快したと答えていました。

 吉野教授によれば「1時間でこれほどの効果が現れるリウマチの薬はない。薬の治療だけでなく、心理面のサポート、心の管理が重要なことが証明された」と述べておられます。

 ほかにも、ガンの患者を対象として、吉本興業の公演を三時間みてもらって、ガンに対する抵抗力の指標になるNK活性(ナチュラルキラー細胞の活性度)を調べますと、NK活性が上昇した、NK活性の低かった人が笑った後で正常範囲にアップしたという報告があります。

 このように「笑い」は確かに「免疫のバランス」を正常に力があるようです。

 ただ、同じ「笑い」であっても、 ~中略~ 他人を馬鹿にしたり、侮辱したり、叩いたりする笑い、弱者の人格を辱めて笑うような、心の底から笑えない笑い、笑った後で後ろめたさが残るような笑いはダメだと思います。「笑い」といっても、人生の機微からなる「あ、おれもやった、分かる、分かる」といった、自己に置き換えた共感の笑い、落語に見られるような人情に触れるような笑いが大切です。

 昔から「笑う角には福来る」という言葉があります。しかし、現代の医学の研究からは「笑う人には健康来る」です。朝、起きたら鏡の自分にむかって笑いかけ、今日一日この笑いをたやさないようにしよう。いつも笑顔ですごそうと自分自身に暗示をかけてみるものまた、健康管理には必要な日頃の努力だと思います。そういえば大阪には「笑いの教室」という、全員で笑うことを実践する会もあるようです。ニヒルな笑いではなく、心の底からワッハッハと笑うように心がけましょう。

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『笑う門には福来る』は、今や『笑う人には健康来る』とも言えそうです。


参考文献:志水 彰 氏 「ヒトはなぜ笑うのか」(講談社)