笑う門には福来る』『病は気から』
などとと昔から言われていますが、これは単なる諺としてでなく今や科学的にも証明されてきているようです。
『怒り、不安、妬み、恨みが病気をつくる』
『笑いが抗がん剤になる』
『笑いが血糖値を抑える』
今や多くの治療現場で治療補助の行為として取り入れられている『笑い』。今回は、『笑い』と自然治癒力についての事例を紹介したいと思います。
「笑いの健康効果」より引用 → http://www.geocities.co.jp/Beautycare-Venus/2206/warainokennkou.htm
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志水彰・大阪外大教授の「ヒトはなぜ笑うのか」(講談社刊)によりますと、
「笑い」の症状が実証されるのは人間とサルだけだそうです。その笑いは実は、口に入った有害なものを吐き出そうとする動作からおこったと考えられています。物を吐きだそうとするとき、哺乳動物は口を横に広げて口角を後ろに引き、歯を出し、舌を突き出します。このとき高い叫び声をあげることが多いのですが、それは、有害なものが吸い込まれないようにするためだということです。
本来、有害なものから身を守る防御反応であった動作が、進化した霊長類では、危険の伝達、さらには攻撃してくる相手に対して、親しみを示すための表現に発展してきたというのです。
このように霊長類では発展してきた笑いが、ヒトではさらに「免疫のバランス」までを正常にする力があることが最近分かってきました。
当院に通院されている方も多いのですが、慢性関節リウマチという病気があります。激しい痛みとともに関節が破壊され、徐々に体の自由が失われていく難病です。免疫のバランスを失ったために、自己の組織に対して攻撃するようになる病気の一つです。
現在の西洋医学では決定的な治療法はなく、薬で痛みと炎症の進行を抑えるしかありません。痛みと付き合いながら療養しなければならない患者さんが大部分です。
日本医大の吉野槙一教授は、患者のリウマチの痛みと精神状態の関係に注目して、日本医大病院に日曜日の夕方の10チャンネル、”笑点”のレギュラーである落語家の林家木久蔵さんに来てもらって、中程度から重症の女性のリウマチ患者26名に落語を一時間聞いてもらうという実験をしました。
その落語の前後に血液を採取し、ホルモンや免疫の状態を調べますと、関節の炎症が悪化するとふえる免疫活性化物質ILー6とインターフエロンーγが、独演会の後では顕著に減っていることが分かりました。とくにILー6の減少は26人中22人に見られ、中には健康な人の十倍以上あったILー6が正常になった人もあったとのことです。
また、同時に副腎皮質ホルモン(ステロイドホルモン)を測定したところ、落語を聞く前には正常レベルだったホルモンが、落語を聞いて「笑った」あとには、26人中20名が低下していました。このことは「笑う」ことでリウマチの炎症を抑える副腎皮質ホルモンが一段と多量に消費したことを示します。痛みの度合いを聞き取り調査しましても、20人が痛
みが軽快したと答えていました。
吉野教授によれば「1時間でこれほどの効果が現れるリウマチの薬はない。薬の治療だけでなく、心理面のサポート、心の管理が重要なことが証明された」と述べておられます。
ほかにも、ガンの患者を対象として、吉本興業の公演を三時間みてもらって、ガンに対する抵抗力の指標になるNK活性(ナチュラルキラー細胞の活性度)を調べますと、NK活性が上昇した、NK活性の低かった人が笑った後で正常範囲にアップしたという報告があります。
このように「笑い」は確かに「免疫のバランス」を正常に力があるようです。
ただ、同じ「笑い」であっても、 ~中略~ 他人を馬鹿にしたり、侮辱したり、叩いたりする笑い、弱者の人格を辱めて笑うような、心の底から笑えない笑い、笑った後で後ろめたさが残るような笑いはダメだと思います。「笑い」といっても、人生の機微からなる「あ、おれもやった、分かる、分かる」といった、自己に置き換えた共感の笑い、落語に見られるような人情に触れるような笑いが大切です。
昔から「笑う角には福来る」という言葉があります。しかし、現代の医学の研究からは「笑う人には健康来る」です。朝、起きたら鏡の自分にむかって笑いかけ、今日一日この笑いをたやさないようにしよう。いつも笑顔ですごそうと自分自身に暗示をかけてみるものまた、健康管理には必要な日頃の努力だと思います。そういえば大阪には「笑いの教室」という、全員で笑うことを実践する会もあるようです。ニヒルな笑いではなく、心の底からワッハッハと笑うように心がけましょう。
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『笑う門には福来る』は、今や『笑う人には健康来る』とも言えそうです。
参考文献:志水 彰 氏 「ヒトはなぜ笑うのか」(講談社)
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