2012年10月14日日曜日

原猿→真猿→人類のメスの共認回路②

そして、いくら闘争課題が第一義でそれに共認しないメスの自我が集団にとって致命的とはいえ、メスを放り出す(生殖を放棄する)ことはあり得ません。ましてや、ボスにとってメスとの期待応望充足は、もはや手放せないほど大きくなっています。(ここでも、性闘争存在・性的(充足)期待存在として、外圧の低い環境ではメスに迎合せざるを得ないというオスの悲しいサガは、現代と同じです。)

2012年10月12日金曜日

原猿→真猿→人類のメスの共認回路①

原猿の頃は、まだ集団内(一匹のオスと数匹のメス)は“男女充足共認(オスメス間の期待応望充足)”の段階でしかなく、そこでの互いの意識のズレはなかったように思います。

次に、オス同士の闘争共認が第一義になった真猿集団において、メスがオスの意識の変化を感じていたかどうかですが、変化はメスも感じていたでしょう。
ただ、そこでオスメス間でも闘争共認が図られていたかどうかについては、やはり、外圧を直接感じないが故に共認できなかったと思います。

2012年9月12日水曜日

真猿の同類闘争と共認機能

親和(スキンシップ)は皮膚感覚を発達させ、より不全感を解消する効果が高いプラス(快=ドーパミン)感覚回路を親和回路の周囲に形成してゆきました。このプラス回路(ドーパミン)は、全ゆる不全感覚を捨象する(マヒさせる)事が出来ます。従って、不全感を捨象すべく揚棄収束したサルたちは、生存課題であれその他の何であれ、そこに障害=不全がある限り、それを揚棄すべくこのプラス回路に収束する様になります。これが、共感統合に次ぐ、サル・人類の意識の、第二統合様式たるプラス統合です。(注:第一の共感統合は静的なエンドルフィン系の回路であるのに対して、第二のプラス統合は動的なドーパミン系の回路で、両者は情報伝達物質も、形成時期も異なっています。)

2012年9月10日月曜日

何故、共認機能が重要なのか?

共認機能について、整理させていただきます。

<サル学の特殊性> 

 サルとはいかなる存在であるのか?を考える上で考慮すべき問題があります。  それは、一般の学問と違い、新しい報告ほど正しいとは必ずしもいえない、という問題です。

 その理由は、人間の手によって森林が破壊される等、サルの生態環境が年々破壊、改造されているからです。
 従って、サルを考える場合、現在の行動様式に加えて、サルのもともとの生態環境を考慮した上で、補正を加えるという方法が必要となります。

 その点で、現在の人間に追われて群れの数が著しく減少していたり、ましてや餌付けされ飼いならされたサルは、本来のサルの姿とはいえません(現在の飼い犬と、野犬やオオカミを同一視するようなものです)。

2012年9月8日土曜日

原猿の縄張り闘争と子供の集団への残留

>原猿は集団内のメスから生まれた子供のオスも、集団から追い出してしまったのでしょうか。同一集団にて育て大きくした方がより共認の度合いも深まると思われるのですが。

 モグラや原猿の中期までは子供はオス・メスともに成体になると親から追い出されます。成体になる=縄張り本能が顕在化するからです。従ってその後は元親子といえども 、縄張り闘争の敵同士になります。当然負けたほうは縄張りがなくなり死んでいきます。(非情なようですがこれが縄張り闘争の本能です)
 さて原猿に於いてオスメスが同棲しだした時期は、はっきりしませんがおそらく原猿時代の中期から後期と思われます。この段階ではメスの縄張り闘争の本能は殆ど封鎖されています。
 ですから、おそらく直ちに娘が親の縄張りに残留することになったと思われます。(実際メス残留の原猿が後期に登場)これによってメスの縄張り闘争は消滅します。

 ただし相変わらず、息子は追い出されるままです。


北村浩司

2012年9月6日木曜日

原猿のメスについて

>もともと縄張り争いをしていた(お互いに仲が悪かった)メスたちが、首雄の周りに集まって同居する様に成った(仲良く集まって暮らしていた?)のはなぜ?(首雄のもとでは、メス同士の争いは起こらなかったのだろうか?)

との疑問に対してはこう考えれば良いのではないでしょうか?

2012年9月4日火曜日

原猿における共感機能の進化の流れ

共認機能は、初めは敗け猿たち(≒若オスたち)の間で、形成されました。そして常に、この敗け猿の中の強者が老首雄を倒して次の首雄になることを通じて、共感機能の遺伝子がオスにもメスにも遺伝してゆきます(注:その変異はY染色体以外の染色体にあるからです)。そして、その様な漸進的な変異が何万回となく繰り返されて、共感機能が発達してゆきます。この若オスたちの進化は適応態に達するまでずっと続きます。

次に首雄とメスですが、首雄は多数の若オス達と絶えず性闘争・縄張り闘争を繰り返しており、強い不全感を孕んでいます。従って共感充足の欠乏も強いと考えられます。それに対してメス間の縄張り闘争は、メスの縄張り数がオスの3倍あり、メスに加わる闘争圧力はオスに加わる圧力の1/3以下です。従ってメスの不全感は首雄の不全感より小さかったでしょう。

従って、まず首雄の性(本能)的期待+共感充足の期待が先行し、それに応える形で(メスも共感欠乏を孕んでいますので)同居するようになっていったのだと考えられます。そして結果としてその方がメスにとっても、出産時の安全や食糧確保上、有利(より適応的)であったので、その方向(同居し、雌雄相互の期待・応合回路を更に進化させてゆく方向)に進化していったのでしょう。


四方勢至