2012年8月20日月曜日

真猿:類人猿の特徴

■類人猿の進化
人類を始めとする、類人猿はテナガザルから進化したと考えられている。

自然環境の変動とサルの進化史http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=107179
>2400万年前 狭鼻猿類が旧世界ザルとホミノイド(テナガザル含む類人猿の祖先)に分化。化石記録からすると、最初はホミノイド(原テナガザル)の方が繁栄したが、その後、中新世後半(1500万年前?)以降、旧世界ザルが勢力を増してその比率は逆転した。テナガザル系は様々な種が登場したが、そのほとんどが絶滅。

>1500~1000万年前 再び急速な寒冷化・乾燥化(一説によると、500万年の間に6~7℃もの気温低下)。森林の急縮小。この頃、ホミノイド(原テナガザル)から、大型類人猿(人類・チンパンジー・ゴリラ・オランウータンの共通祖先)が分化。

類人猿の集団型と配偶関係についてhttp://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=18229
>上記をヒトに至る進化系統図として見ると、まずテナガザルが約2500万年前に分かれ、次いでオランウータン(約1300万年前)、ゴリラ(約700万年前)、パン属(チンパンジーとボノボ)の祖先(約500万年前)と分岐したことが、化石やDNA研究の結果から示されています。

■類人猿の集団型と配偶関係についてhttp://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=18229
>類人猿の(1)主な集団の型と(2)配偶関係は次のようです。
テナガザル:(1)雌雄ペア群3~5頭/(2)雌雄ペア
オランウータン:(1)主に単独生活1~2頭/(2)単雄複雌
ゴリラ:(1)主に単雄複雌群10~15頭/(2)単雄複雌/父系
チンパンジー:(1)複雄複雌集団20~100頭/(2)乱交/父系
ボノボ:(1)複雄複雌群30~120頭/(2)乱交/父系
ヒト:(1)複雄複雌群/(2)単雄複雌
(参考:西田利貞他「ホミニゼーション」京都大学学術出版会)

■テナガザル
真猿の婚姻形態http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=23890より
>オナガザルとは3000万年前に分岐。手が長いことで細い枝先に実る果実を採るのに適している。腕渡り移動で腕力を武器とするテナガザルは、飛び移り移動で脚力を武器とするオナガザルよりも戦闘力が高く、テナガザルが制覇。

>婚姻形態は単雄単雌婚ですが、たぶん当初はオナガザルと同様単雄複雌婚だったはずです。縄張りを制覇して以降テナガザルの天下となり闘争圧力が低下し、集団が最小限に小さくなった結果、単雄単雌婚になったのだと思われます。

参考投稿
テナガザルの小型化と両頭婚http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=1948
人類のDNAに刻印されていないテナガザルの例http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=140115
言葉の萌芽~テナガザルの歌から言葉の起源を探る~http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=171073

■オランウータン
yahoo百科事典http://100.yahoo.co.jp/detail/%E3%82%AA%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%A6%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%B3/より
単位集団をもたない単独生活者で、とくに雄の間には強い緊張関係があって、互いに大きな距離を保って接触を避けあっており、その間を自由に行動する雌と配偶者関係を結んではまた離れるという社会をもっている。

参考投稿
オランウータンと人類の雄についてhttp://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=156159
ゴリラ、オランウ-タンは特殊進化系http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=1940
■ゴリラ
真猿の婚姻形態http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=23890より
地上の外敵に対応するために超大型化したが、大型化に伴い縄張り内の個体数=集団規模を縮小。加えて、種間闘争は既に制覇しているので息子の力を借りる必要もなく、息子を放逐して単雄複雌形態に戻っています。

参考投稿
若オスの移籍、若メスの移籍http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=2093
類人猿の絶滅の危機①http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=55538

■チンパンジー
真猿の婚姻形態http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=23890より
闘争性が極めて高い。通常のサル集団は子どもが大きくなると若雄を放逐して雌を残留させるのに対し、若雌を放逐して雄を残すのが特徴。同類闘争を勝ち抜くために、雄を戦力として手元に残したと考えられます。

参考投稿
チンパンジーhttp://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=1946
チンパンジーの序列共認http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=60640
驚くほど人間っぽいhttp://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=19319
チンパンジーの娘移籍に関する仮説http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=2195

■ボノボ
真猿の婚姻形態http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=23890より
チンパンジーに極めて近い種ですが、首藤さんが興味をもたれているように、乱婚です。地理的条件から同類闘争圧力が低下した結果、闘争性を高めるよりも性的親和で争い事を回避しています。精通する前からセックスのまねごとをし、排卵期以外の性交はもちろん、雄同士や雌同士も尻や性皮をこすり合わせます。

参考投稿
ボノボの社会交渉と、交流会運動① http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=55430
ボノボの社会交渉と、交流会運動② http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=55431
親和・性充足の強化による秩序維持の例 http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=32591

野田雄二

0 件のコメント:

コメントを投稿